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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

新選組隊旗の「誠」と奉納額のこと

幕末の京都といえば、何と言っても新選組。

日本史の教科書にはほとんど出てこないが、時代を動かした人たちであったことは紛れもない事実。

歴史は教科書に出ていないことの方がはるかに面白いということは、社会人になれば誰でも大抵はわかることだろう。教科書の歴史観は中央の政治権力史が濃厚であるから全く面白くないのである。

さて、その京都は、北野天満宮。

私が毎年行く場所。

意外に知られていないが、ここの絵馬堂に新選組の隊旗に使われている「誠」の文字のモデルになったという奉納額がある。

本日の一景はその奉納額。

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絵馬堂の西面に掲げられているため、この額を見る参拝客はほとんど皆無に近い。

ちなみに、近藤勇の道場「試衛館」という名前は、本当は「誠衛館」が正しいと思われる。試衛では全く意味が通じないが、誠衛ならば武士に打って付けの名称である。

試と誠は草書で書くと、崩しがよく似ており、後世の研究者が誤読をしたものだろう。
by doitsuwine | 2013-01-21 19:51 | 京都 | Comments(2)
Commented by 渡辺洋之 at 2013-01-22 13:27 x
『誠』

成〈セイ〉は「戈(ほこ)+丁(とんとうつ)」からなり、

道具でとんとんと打ち固めて城壁をつくること。

欠けたところがなくまとまるの意を含む。

誠は「言+成」で欠けて不完全な部分のない言行。

力強い字ですね。

志士達の熱い心が伝わってくるような気がする。

:-)
Commented by 管理人 at 2013-01-22 19:51 x
♪洋之さん

先日はすごい雪でした。お疲れ様でした。

「誠」の字義、なるほど勉強になりました。

世の歴史観は間違いが多い。

誰もが再考せずに盲目的に引用してしまうから、史実が隠れて表に出ない。

学問は疑うことからスタート。

何事も考証してみて、自分で納得することが必要だね。

志士たちには夢と浪漫がある。