上賀茂神社の「立砂」
その二の鳥居を潜ると一番最初に目に入るのが円錐形に整えられた「立砂(たてずな)」。
立砂は細殿前に作られ、神様が最初に降臨された上賀茂神社の北2kmにある神山を模して作られたと言われている。
現在でも鬼門や裏鬼門に砂をまき清めるのはこの「立砂」が起源とされている。
こんな何気ない造形物にも魅力がある。否、何気ないからこそ、そのシンプルさが魅力なのだろう。
そこには邪念も欲も、汚れも矛盾もない。
シンプル イズ ベスト とはこのような無駄のない世界のことを言うのだろう。
すべての現代人がそのことを学ばなければいけない。
毎年9月9日の重陽の節句に行われる烏相撲(からすずもう)は、立砂の前に土俵を造り、こどもたちが相撲を奉納している。