「日時計」という名のワイン 「ゾンネンウーア」
モーゼルにゾンネンウーア=「日時計」という意味のぶどう畑がある。
実際にぶどう畑から見える山腹に日時計がつくられている。
農夫たちはこれで食事の時間などを知ることができたという。
日当たりのよい畑からエレガントで果実味のあるワインがつくられている。
ヨハン・ヨーゼフ・プリュム家は、モーゼルでは別格、ドイツワインの生産者トップ3の一角を占める蔵である。
12世紀からワイン造りを始める。
モーゼル河畔にある醸造所の川を挟んで真向かいに位置する畑、ヴェーレナ-・ゾンネンウーアの最大の所有者である。
この有名な畑の名は、1842年、先祖のヨドクス・プリュムがヴェーレンとツェルティンゲンに造った日時計(ゾンネンウーア)に因み、エチケットにもデザインされている。
ヨハン・ヨーゼフは現在のオーナー、マンフレートの祖父の名前である。
畑は、13.5haのうち90%は急斜面、主にデヴォンシーファー風化土壌。
ワインは驚くべき長寿を誇り、微発泡の若々しさをいつまでも残す。
低温のセラーでグラスファイバーのタンクと木樽を用いて醸造している。
ゾンネンウーアは、モーゼルではおなじみの畑名で、ノイマーゲン、マーリング、ブラウネベルク、ヴェーレン、ツェルティンゲン、ユルツィヒとポンメルンにある。