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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

ハンブルクのフンメル

ここはドイツのハンブルク。

街のいたるところに名物男フンメルの像がある。

フンメルは、肩に天秤棒を担ぎ、桶を二つぶら下げている。

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彼の仕事は、ヴァッサー・トレーガー(水運び人)と言って、まだ水道が完備していなかった時代に、井戸から汲み上げた水を各家庭に運び届けることだった。

フンメルは本名を、ヨハン・ヴィルヘルム・ベンツと言う。

シューベルトと同い年、1797年生まれのハンブルクに実在した人物で、このベンツが重い水桶を担いで通り掛ると、近所の悪がきどもが、「やーい、フンメル!フンメル!」と囃し立てた。

Hummelとはミツバチのことだが、有名な作曲家もいるように人名にも多い。

手も足も出せないベンツは、「このくそがきめ、モアス!モアス!」と言い返すしかなかった。

Moasとはハンブルクの方言で「尻」のこと。

「オレの尻(ケツ)でもなめろ!」ということらしい。

そのやり取りがいつの間にか「フンメル!フンメル!」、「モアス!モアス!」というハンブルガー同士の挨拶になったという。

Hamburgerというのは、ハンブルク生まれの人たちで「江戸っ子」のようにプライドが高い。

この挨拶も知らないようじゃハンブルガーとは言えないね、ということなのだろう。

しかし、なぜ子供たちがベンツをフンメルと呼んだのか?についてははっきりしていない。
by doitsuwine | 2013-05-18 17:41 | ドイツ | Comments(2)
Commented by かおり at 2013-05-18 19:50 x
懐かしい思い出の像ですね、今でもしっかり覚えていますよ。
そういうお話があったんですねーとても勉強になります(^.^)
旅行に行く前にこのお話を知っていたら、「ブンメル」を見る目が違ったでしょうね。事前の勉強の大切さがわかります。
Commented by 管理人 at 2013-05-18 19:58 x
かおりさん♪

そうですね。旅行をするとき、「知っている」のと「知らない」のとでは旅行の楽しみ方が大きく違ってきます。
食べ物も予め「これを絶対に食べる」と決めておく。それが美味しくても、不味くても思い出は百倍。
何事も予習、予習。