アンティーク・レーマーグラス
その由来にはいくつかの説がある。
その一つは、中世に内陸の森で暮らしていたゲルマン人は、ガラスの原料となるカリにブナなど樹木の木灰を使っていたため、ガラスが緑色をしていた。
このカリガラスはそのためバルトグラス(森林ガラス)とも呼ばれ、その名残りをグラスの太いスカート状の脚部に留めながら数百年の歴史を経て現在の形に落ち着いたとされるもの。
もう一つの説はレーマーグラスはローマ的グラスと言われるように、約2000年前にローマ人がブドウの木とともにドイツの地にもたらしたという説である。
いずれにしても、透明ガラスで脚部が細いフランスやイタリアのワイングラスとはまったく対照的なイメージがいかにもドイツらしくていい。
ドイツワインはレーマーグラスでいただくべし