ショプロンの山羊の教会
山羊の教会(Kecske templom)。
昔、信仰心の深いガゼルという山羊飼いがいた。
ある日、山羊を連れて町を歩いていた。
すると、山羊があるところで、ここを掘れといったので、山羊飼いが掘ってみると、ざっくざっくと財宝が出てきた。
ガゼルは、周りを見渡すようなことはしなかった。
もちろん、自分のポケットに入れるようなこともしなかった。
正直に、財宝を山羊が掘り当てたことを世間に公表して、教会を建てる資金に使うよう申し出た。
断られるはずもなく教会は建てられた。
そのため、山羊飼いの功績を称えて、壁彫刻にはガゼル家の山羊の紋章をあしらっている。
それは13世紀のことだった。
以来、火事や災害をものともせずに、今も立派に信者を集めている。
どこぞの国でも「ここ掘れ、ワンワン」ていう話がありましたが・・・
どちらかが、パクリ???でしょうか。
ぱくりかどうかはわかりませんが、時代的には「花咲か爺」は五大御伽噺のひとつとして江戸時代の赤本等に載せられ広く民間に普及した昔話ですから、13世紀のショプロンの話の方がずっと古いですね。
しかし、多分似たような話は各国にあると思われ、昔話には共通する何か(人間の欲望など)があるんだと思います。