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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

大内宿の 『三澤屋茶屋』 で 「赤おたふく物語」 をいただく

私は大食漢ではないので、昼食後に 「ネギ蕎麦」 をいただく余裕はない。

なので散策の後は 『三澤屋茶屋』 へ入って 「赤おたふく物語」 をいただくことに016.gif

奥会津の美坂高原で生産されるのが 「赤かぼちゃ」。
「でべそ」 が出るのが特徴の奥会津伝統種。
甘すぎない上品な味。

「赤おたふく物語」は、この赤かぼちゃをたっぷり使い、あんこと合わせて最中風に包んだ菓子。

大内宿の 『三澤屋茶屋』 で 「赤おたふく物語」 をいただく_e0297347_16121118.jpg

この「赤おたふく物語」には次のような”物語”がある。

あったとよ
むかしむかし、「ふく」という娘がおったとさ。「ふく」は男勝りの稼ぎで丈夫な体を持ち、しかもこの村一番のべっぴんな娘とたいへん評判だったとさ。
村の若い衆がこぞって競い合ったが、「ふく」の目にかなう者は無かったそうな。
ある月夜の晩、隣村から村一番の貧しく無骨な青年「久門」が訪ねて来たとさ。久門が言ったとさ。何もないおらだが、だれにも負けねいでっけい夢がある。おらの嫁こになってけれ、おらの嫁こになってけれ、庭先で唱えた「百っぺん」の訴えに「ふく」は答えたとさ。こんなおらでよけりゃもらってけれ。と。
その時の「ふく」の顔は真っ赤になっていたとさ。
やがて「久門」と「ふく」は里一番の幸せ者になったとさ。
二人に育てられた畑の「かぼちゃ」が嬉しさのあまりにまっかになったとさ。
いっちょ昔ざっとさげもうした。

久門の「でっけい夢」はいったい何だったんだぁ~~~
by doitsuwine | 2014-03-21 17:41 | 東北 | Comments(0)

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