大内宿の 『三澤屋茶屋』 で 「赤おたふく物語」 をいただく
なので散策の後は 『三澤屋茶屋』 へ入って 「赤おたふく物語」 をいただくことに
奥会津の美坂高原で生産されるのが 「赤かぼちゃ」。
「でべそ」 が出るのが特徴の奥会津伝統種。
甘すぎない上品な味。
「赤おたふく物語」は、この赤かぼちゃをたっぷり使い、あんこと合わせて最中風に包んだ菓子。
この「赤おたふく物語」には次のような”物語”がある。
あったとよ
むかしむかし、「ふく」という娘がおったとさ。「ふく」は男勝りの稼ぎで丈夫な体を持ち、しかもこの村一番のべっぴんな娘とたいへん評判だったとさ。
村の若い衆がこぞって競い合ったが、「ふく」の目にかなう者は無かったそうな。
ある月夜の晩、隣村から村一番の貧しく無骨な青年「久門」が訪ねて来たとさ。久門が言ったとさ。何もないおらだが、だれにも負けねいでっけい夢がある。おらの嫁こになってけれ、おらの嫁こになってけれ、庭先で唱えた「百っぺん」の訴えに「ふく」は答えたとさ。こんなおらでよけりゃもらってけれ。と。
その時の「ふく」の顔は真っ赤になっていたとさ。
やがて「久門」と「ふく」は里一番の幸せ者になったとさ。
二人に育てられた畑の「かぼちゃ」が嬉しさのあまりにまっかになったとさ。
いっちょ昔ざっとさげもうした。
久門の「でっけい夢」はいったい何だったんだぁ~~~