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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

田掻き地蔵

今年も週末に長野市の松代を訪れた。
松代藩文武学校で居合の演武をするため。
土曜日、総会の前に時間があったので、真田家縁の大林寺に行った。

この寺は真田昌幸夫人の山之手殿(寒松院)の墓所。
元和8年(1622)、初代松代藩主・真田信之が上田から松代へ移封となった時、上田の大輪寺から母の山之手殿の霊を分霊して松代に建立した。
松代藩の家老をつとめた矢澤家や恩田家の墓もある。

その大林寺の門を潜るとすぐ左側に、松代の民話に出てくる「田掻き地蔵」がある。

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ある年のこと、お寺のご朱印地ではお手伝いの人たちの手で田おこしをして、後は田掻きを待つばかりとなっていた。ところが、あいにく集中豪雨がきて町は水びだしとなった。
騒ぎで人が集まらず困り果てていると、若者6人がやってきて、泥だらけになって田掻きをしてくれた。
その話を和尚が感心して聞いていると、誰かが六地蔵の頬に泥が付いていることに気付いた。
手伝ってくれた若者たちとは、実はこの寺の「六地蔵」だったのである。
以来、大林寺の「六地蔵」は、人助けをする地蔵として語り継がれることになった。
by doitsuwine | 2015-06-02 17:58 | 長野 | Comments(0)