釘隠 雁の巻
実用から起こったものであるが、建築の細部に装飾が豊富になった桃山時代以降に多く、金や銅などで意匠を凝らしたものが作られた。
私は建築物を見るとき、必ずこの釘隠に見入ってしまう。
現在、須坂クラシック美術館になっている豪商牧家の屋敷に使われている釘隠は 「雁」 の意匠を大胆にあしらったものだ。
これもまたお見事。
いい仕事をしますねぇ。
そしてこちらは余録
昨夏、ルーマニアの小村へ立ち寄ったときに釘隠と同じアイデアの飾り付けを発見した。
梁の断面を何らかの理由で隠していることがわかる。
(つづく)