吉田山の銅板葺き住宅群
足利尊氏の軍勢がこの山に陣を敷いて南朝方と戦ったことで知られている。
カフェで休憩の後、山の東斜面を下っていった。
するとそこに突如として銅板葺きの住宅群が現れた。
伝統的建築物群が大好きな私は、この思いもしなかった出合いに心が躍った。
この住宅群は元々、豪商谷川茂次郎が大正末期から昭和初期にかけて建設した京大の教官のための上質な借家住宅だった。
吉田山の東麓の傾斜地に石垣を築き、数段からなる段地を形成している。
東側に東山の山並みを展望する傾斜地に立地することから、採光、通風・、見晴らしなどに優れ、まるで別荘地のようなたたずまいである。
汗がジワジワと滲み出てきた。
いい運動だ。
(つづく)