4711
ナポレオンがドイツを支配したときにケルンの町に付けた地番の一つ。
この地点がオーデコロンの発祥地となった。
当初、ここで造られた香水は 「ケルンの水」 、すなわちドイツ語で 「ケルニッシュ・ヴァッサー」 と呼ばれていた。
しかし、その名を外国人が聞くと不味い 「うがい薬」 のように聞こえるため、フランス語の綺麗な 「オー・デ・コロン」 (ケルンの水の仏語) とした。
その後、この男女兼用のフレッシュな香水は瞬く間にヨーロッパ全土に売れ渡った。
この4711番地の家、実はモーゼル屈指の上級ワインを醸造するアイテルスバッハのカルトホイザーホフベルクと深い関係にあり、そのラベルにあしらわれた金とブルーの色彩が双方の関係を物語っている。
(完)