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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

つい先日の私の晩酌。
論語の先生、渡辺さんからお土産にいただいた大平目の切り身。
新鮮で油がほどよく乗り、プリプリとした歯ごたえがたまらない。
本日はそれを刺身でいただく。
妻が薔薇の花に象ってくれた。
そして握り寿司もつけた。

最強の組み合わせ_e0297347_2030583.jpg

この贅沢この上ない肴につけた酒はこのブログにコメントをくれる政房(E.Y)さんからいただいた「湊屋藤助」純米大吟醸。
越後湯沢の白瀧酒造自慢の逸品(私が大好きな「上善如水」の醸造元)。
キャッチフレーズは 「問わず語らず」(このキャッチフレーズは私に似合わない。うるさいほどしゃべるから)。
切れのいいすっきりした、それで強烈な刺激を口に残す、存在感ありありの酒。
日本酒というのはこうでなければ。

最強の組み合わせ_e0297347_20291824.jpg

ということで、本日の我が晩酌は最強の組み合わせとなったのである016.gif
いや~~~、いただきものでこんな贅沢ができるなんて。
みなさん、お心遣いいただき、本当に恐縮です040.gif040.gif040.gif

ごちそうさまでした043.gif
# by doitsuwine | 2015-05-22 17:14 | 我が家 | Comments(2)
宝島社文庫のために昨年8月書き下ろされた『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(七月隆文著)。

感動の一冊 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』_e0297347_2252824.jpg

すごい青春小説だ。この4月には既に第10版を発行している。
わが著書もこれほど売れればいいのだが・・・(>_<)
さてさて、そのあらすじは・・・

場所は私の大好きな京都。
主人公の大学生南山高寿は、いつものように大学まで向かう電車の中で女性に一目惚れをした。
普段なら話しかけることさえできない性格だったが、彼女が目的の駅(宝ヶ池)でおりたのを見て、高寿は思わず追いかけてしまう。
「一目惚れしました」
唐突にそう言い放った高寿だったが、その女性、福寿愛美とそのまま宝ケ池に散歩することに。
そして、愛美は高寿にこう聞いた。
「どうしてわたしに・・・その・・・どこが」
それに対して、高寿はこう答える。
「本能だと思う。この人だっていう直感が自分の中にあって、もう、行くしかないって思った」
そうして、2人はゆっくりと話を続ける。
そして、そろそろ解散という時になって高寿はこういった。
「また会える?」
それを聞いた彼女は、高寿を思い切り抱きしめ、そして涙したのだった。
彼女の涙の訳が高寿には全く分からなかった・・・このときはまだ・・・。
その後、2人はすぐに交際をスタートした。
高寿と愛美の関係は誰もがうらやむほどに順調で、まさに青春そのものだった。
しかし、高寿はある日、唐突に彼女の秘密を知ることになる。

ここから話は別次元へ・・・
これ以上は書きません。
ネットに公開されているレビュー、感想も絶対に読んではいけません。
続きはぜひ本を購入して「一人の部屋」で読んでください。
半日あれば、一気に読めます(全部読んだら前半をもう一度読み返してください)。
この小説、眠くなりません(その代わり泣きます)!

では・・・・・・・・・・
# by doitsuwine | 2015-05-21 17:47 | 生活 | Comments(8)
人類の歴史を貫く『論語』一人語り (4) 礼

子入大廟、毎時問。或曰、孰謂鄹人之子知禮乎。入大廟、毎事問。 子聞之曰、是禮也。

子大廟に入りて、事ごとに問う。或るひと曰わく、たれか鄹人の子を礼を知ると謂うや、大廟に入りて、事ごとに問う。子これを聞きて曰わく、是れ礼なり。
人類の歴史を貫く『論語』一人語り (4) 礼_e0297347_2003241.jpg
口語訳
先生は大廟に入って儀礼を一つ一つ尋ねられた。ある人が言った。「誰が、鄹の田舎出身の役人(孔子)が礼を知っているなどと言ったのだ? 彼は、大廟の中で儀礼について一つ一つ尋ねているではないか」。先生はそれを聞いておっしゃられた。「それが礼なのだよ。」

釈義
孔子は、礼節とは、知らないことを知っていると言って優越感に浸ることではなく、その道の先達に敬意を払って、丁重に教えを乞う謙虚さこそが礼の道だと語った。相手を見下す傲慢不遜な態度や知的優越感に浸る姿勢こそが、もっとも礼から遠い振る舞いであることを示した印象的なやり取りである。

問答法によって相手の無知を露見させ、屈服させる手法は、ソクラテスの産婆術と同じである。相手に「無知」 を悟らせることによって「真の知」を得ることを常に実践していたことがわかる。
しかし、論語の場合には孔子が問いかけるのではなく、相手からの問いかけに孔子が応じる点でソクラテスのそれより優れているように思われる。

「礼」
礼は儒家によって観念化され、秩序原理にまで高められた。荀子によって理論的整備がなされ、六経の一つとして挙げられると、礼を研究・実践する学問である礼学が起こった。
江戸時代、武術が武士の稽古事であり、教養であったことを考えれば、武術に礼学の位置する比率が高い理由は自ずと理解できる。

人類の歴史を貫く『論語』一人語り (4) 礼_e0297347_16525532.jpg

武術が後輩・同輩・師範の序列を重視する一方で、稽古の始終に序列を越えて相互に礼を行うのは、稽古においてはどのような相手にも敬意を表するからである。

礼を学ぶ場が少ない時代になった。
中学校の必修科目となった「武道」でしっかりと「礼」を教育してほしい。
# by doitsuwine | 2015-05-20 17:11 | 生活 | Comments(2)

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