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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

タグ:オブジェ・彫像 ( 149 ) タグの人気記事

幕末の京都といえば、何と言っても新選組。

日本史の教科書にはほとんど出てこないが、時代を動かした人たちであったことは紛れもない事実。

歴史は教科書に出ていないことの方がはるかに面白いということは、社会人になれば誰でも大抵はわかることだろう。教科書の歴史観は中央の政治権力史が濃厚であるから全く面白くないのである。

さて、その京都は、北野天満宮。

私が毎年行く場所。

意外に知られていないが、ここの絵馬堂に新選組の隊旗に使われている「誠」の文字のモデルになったという奉納額がある。

本日の一景はその奉納額。

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絵馬堂の西面に掲げられているため、この額を見る参拝客はほとんど皆無に近い。

ちなみに、近藤勇の道場「試衛館」という名前は、本当は「誠衛館」が正しいと思われる。試衛では全く意味が通じないが、誠衛ならば武士に打って付けの名称である。

試と誠は草書で書くと、崩しがよく似ており、後世の研究者が誤読をしたものだろう。
by doitsuwine | 2013-01-21 19:51 | 京都 | Comments(2)
寒い冬の夜、私はブレーメンの街を歩いていた。

寒かろうが、夜だろうが、初めての街だから、とにかく歩く。

川の方から街に入ると、その入口にきれいな電飾があった。

あの音楽隊が冷え切った街へ、暖かく私を迎えてくれたのだ。

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少しだけ感激~~~(^o^)

どうですか、なかなかいいでしょ?
by doitsuwine | 2012-12-11 20:47 | ドイツ | Comments(0)
このブログがいくら日記ではないと言っても、多少時宜を得た季節感のある記事もたまには必要である。

ここはベルリンの大通り、ウンターデンリンデン。

以前にもモノクロの綺麗な一景を紹介したが、本日の一景はクリスマス・イヴに撮影したブランデンブルク門前の巨大クリスマス・ツリーをご案内。

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人の大きさからこのツリーの大きさがお分かりいただけると思う。

冬のドイツは本当に寒く、「特殊な事情」がない限り、絶対ドイツには、否、ヨーロッパには夏に行くべきである。

その「特殊な事情」のある私は毎冬ヨーロッパを歩いているが、それはそれで、楽しみがないわけではない。

寒さを除けば・・・・・・
by doitsuwine | 2012-12-10 20:15 | ドイツ | Comments(2)
ここはドイツのデュッセルドルフ。

街を歩いていると両腕両脚を広げて逆立ちしている少年のオブジェをよく目にする。

これは、側転している少年をモチーフにしたデュッセルドルフのシンボル。

昔は、人通りの多い場所で側転をし、チップを稼ぐ少年たちがたくさんいたのだという。

これは、戦争(ボーリンゲンの戦い)から帰還した兵士たちを迎えたとき、町中の人たちが側転をして喜びを表現したのが始まりという。

今でも毎年6月に側転大会が開かれている。

ということなら、せっかく私もこの街へ来たことだし・・・・・

大通りで側転だ(^o^)

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商店街の人たちから拍手をいただいた(*^_^*)

何たって、一応は体操の元国体選手なのであります。

ちなみにこのブログで、管理人初登場です(^^;)
by doitsuwine | 2012-10-30 21:14 | ドイツ | Comments(6)
本年、つまり2012年1月1日午前0時、私はスペインの首都マドリッドのその中心、プエルタ・デル・ソルのすごい人混みの中にいた。

海外で過ごす初めての元旦。

黒人達も参集し、危険度が増すため、警察の警備も厳しい。

バッグの中味とボディーチェックも受ける。

なぜか、周囲の人たちはブドウを食べている(迂闊にもこの習慣を知らなかった^^;)。

この広場にはマドリッドの紋章になっている熊の像や時計台があり、常に人々で一杯である。

それが新年のカウントダウンなのだから、もう身動きできない(^_-)

ライトアップされた塔も綺麗だ。

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そして、カウントダウンが始まった。

すごい騒ぎだ(^^)/~~~

しかし、10分もすると、人々は散り始めた。

ちょっと興ざめした。

ホテルまでゆっくり歩いて帰った。
by doitsuwine | 2012-10-26 12:26 | スペイン | Comments(0)
本初子午線。

すなわち世界標準時子午線。

十二支で時計回りに一周すると、最初(真上:北)が子(ねずみ)、真ん中(真下:南)が午(うま)になるので北極点と南極点を結ぶ縦の経線を子午線という。

その0度がロンドンの郊外のグリニッジ天文台を通る。

ロンドンが世界の時間の基準(真ん中)になっているのだ。

地球一周360度で24時間、だから地球が15度回れば1時間が経過する。

日本は東経135度が標準時だから、135÷15=9、で英国と9時間の時差がある。

さてさて、

仕事柄、英国へ行った以上は、本初子午線をまたいで来なければいけない。

両足の間にこの線を挟み、一度に東半球と西半球の両方に立つのだ。

それで、天文台につくと、そこは黒山の人だかり(>_<)

建物の妻部分の中央に縦の線が引いてあり、それが地面に伸びて広場の途中まで来ている。

人々はその線をまたいで写真を撮る。

しかし、実はその人だかりの場所は、観光客の写真撮影用に新しく造られたものなのだ。

本家本元の表示は、その広場のすぐ下の狭い路地の壁にはめ込まれている(^^;)

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ほとんどの観光客は、上の子午線に満足して帰ってしまい、このオリジナルを見ていかない(^o^)

よくあることだが、知らないとは恐ろしいことだ。
by doitsuwine | 2012-10-17 21:23 | イギリス | Comments(0)
ポルトガルの大航海時代。

エンリケ航海王子とトバスコ・ダ・ガマはあまりにも有名。

そして、ポルトガルはブラジル、モザンビーク、アンゴラ、マカオなどの海外領土を手にした。

その首都、リスボンのべレン地区に「発見のモニュメント」がある。

世界史が嫌いな私が唯一好きな時代、それが大航海時代。

この時代の人々には夢がある。

さて、その発見のモニュメント。

1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念してテージョ川河口に造られた。

船の形をしている。

両脇には大航海時代に活躍した船乗りや宣教師ら約30名のポルトガル人の像が並んでいる。

その先頭に立っているのがエンリケ航海王子。

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モニュメントの中にはエレベーターがあり、屋上へ上ることができる。

ここからはベレン地区やテージョ川の素晴らしい眺めが楽しめる。

韓国や中国からのツアー団体は上らずに帰る(^O^)

ベレン地区には、大航海時代の建築物で世界遺産であるベレンの塔やジェロニモス修道院がある。

モニュメントの前広場には多くのポルトガルの航海者が辿った航路を示す世界地図の大きなモザイクがある。

地図にはポルトガルが各地を発見(到達)した年が記述されているが、日本の場合、ポルトガル人が種子島に漂着した1543年ではなく、ポルトガル船が豊後に漂着した1541年が記述されている。

◆余談であるが、このモニュメントが川の対岸を向いていると言って、バカにしている人たちがいるが、テージョ川河口はエスチュアリーといって港を建設するのには最高の自然条件を備えている。英国のロンドンやドイツのハンブルクも同じ。そこはほとんど海の一部なのである。ここから船が出ていたのだから、モニュメントが対岸を向いていても何ら問題のあることではない。
by doitsuwine | 2012-10-13 12:43 | ポルトガル | Comments(2)
私がヨーロッパに縁のある国はドイツとハンガリー。

だからこの両方の国に挟まれているオーストリアにも行く機会が多い。

全部、かつてはハプスブルク家が支配した地域。

だから町並みの美しさが共通している。

その首都、ウィーン。

ヨーロッパでは大抵どこの国でもヴィエンナ(あるいはこれに近い発音)とよぶ。

私の好きな町の一つ。

通りはどこも歩いているだけで楽しい(^^)

そのグラーベン通りにあるのがペスト記念柱だ。

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1679年、ペスト(黒死病)がヨーロッパ中に蔓延し、ウイーンでも8万~15万人が犠牲になった。

それが収まった時に、時の皇帝レオポルト1世が、神のご加護に感謝の意を込めて、このペスト記念柱を建てた。

バロック時代の代表的な建築物だとか???

しかし何だか、気色の悪いデザイン^^;
by doitsuwine | 2012-09-16 17:24 | オーストリア | Comments(2)
シュターデを散策していると、広場で小さな池に出合った。
ベンチでは老人たちが会話を楽しんでいる。
この池にちょっと変わったオブジェがあった。

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この分野に疎い私は、これがどのような物語のオブジェなのか知らなかった。
同伴していたドイツ人に聞くと、その内容を簡単に教えてくれた。
しかし、それがかの有名な『グリム童話』の話であることを教えてくれなかった。
いつも思うのだが、どうしてドイツ人はいつも一番肝心なことを言わないのだろうか。
これはたびたび体験していることで、彼らの国民性なのだろうか。
それはともかく、この変わったオブジェの老人と魚の話は以下のとおり。
少し長いけど、紹介したいと思います。

グリム童話『漁師とそのおかみさんの話』 

むかしむかし、漁師とおかみさんが、汚くて小さな家に住んでいました。ある日、漁師が釣りに出かけると、一匹のカレイが釣れました。
「おおっ、これは立派なカレイだ。よし、さっそく町へ売りに行こう」
 漁師はそう言ってカレイをカゴに入れようとすると、そのカレイが漁師に話しかけてきたのです。
「漁師のおじさん。実はわたしは、魔法をかけられた王子なのです。お礼はしますから、わたしを海へ戻してください」
 言葉を話すカレイに漁師はビックリしましたが、やがてカレイをカゴから出してやると言いました。
「それは、かわいそうに。お礼なんていいから、はやく海にかえりなさい。それから、二度と人間につかまるんじゃないよ」
 漁師はカレイを、そのまま海へはなしてやりました。
 さて、漁師が家に帰ってその事をおかみさんに話しますと、おかみさんはたいそう怒って言いました。
「バカだね!お礼をすると言っているのだから、何か願い事でもかなえてもらえばよかったんだよ。たとえば、こんな汚い家じゃなく、小さくても新しい家が欲しいとかね。・・・さあ、なにをグズグズしているんだ。はやくカレイのところに行って、願いをかなえてもらうんだよ!」
 漁師は仕方なくもう一度海に行って、カレイに話しかけました。するとカレイが海から出てきて、漁師に言いました。
「家に戻ってごらん。小さいけど、新しい家になっているよ」
 漁師が家に帰ってみると、おかみさんが小さいけれど新しい家の前で喜んでいました。しばらくは小さいけれど新しい家に住んでいましたが、やがておかみさんが言いました。
「こんな小さな家じゃなく、石造りのご殿に住みたいねえ。・・・さあ、なにをグズグズしているんだ。
はやくカレイに、言っておいで」
 漁師が海に行ってカレイにその事を話すと、カレイは言いました。
「家に戻ってごらん。小さな家が、石造りのご殿になっているよ」
 家に戻ってみると、小さな家はとても大きな石造りのご殿になっていました。
 大きな石造りのご殿に、おかみさんはすっかり満足しましたが、やがてそれにもあきてしまい、また漁師に言いました。
「家ばかり大きくても、家来がいないとつまらないね。やっぱり家来のたくさんいる、大貴族でないと。・・・さあ、何をグズグズしているんだ。はやくカレイに、言っておいで」
「でもお前、欲張りすぎじゃないのか?大きな家をもらっただけで、いいじゃないか」
 漁師がそう言うと、おかみさんは怖い顔で漁師をにらみつけました。
「なに、言っているんだい!命を助けてやったんだから、そのくらい当然だよ。さあ、はやく行っておいで!」
 漁師は仕方なく、もう一度カレイにお願いしました。でもカレイは少しもいやな顔をせずに、ニッコリ笑って言いました。
「家に戻ってごらん。大貴族になっているよ」
 家に帰ってみると、おかみさんは大勢の家来にかこまれた大貴族になっていました。大貴族になって何不自由ない生活でしたが、おかみさんはこれにもあきて、また漁師に言いました。
「いくら貴族といっても、しょせんは王さまの家来。今度は、王さまになりたいね。・・・さあ、何をグズグズしているんだ。はやくカレイに、言っておいで」
「・・・・・・」
 おかみさんのわがままに、漁師はあきれてものが言えませんでした。しかし、おかみさんにせかされると、仕方なくもう一度カレイのところへ行き、恥ずかしそうにおかみさんの願いを言いました。
「家に戻ってごらん。王さまになっているよ」
 家に戻ってみると家はお城に変わっており、おかみさんのまわりには大勢の貴族や大臣がいました。
とうとう王さまになったおかみさんですが、やがて王さまにもあきてしまいました。
「王さまよりも、法王さまの方が偉いからね。今度は、法王さまになりたいね。・・・さあ、何をグズグズしているんだ。はやくカレイに、言っておいで」
 漁師からその願いを聞いたカレイは、少しビックリした様子ですが、今度も願いをかなえてくれました。
「家に戻ってごらん。法王さまになっているよ」
 家に帰ってみると、おかみさんは多くの王さまをしたがえた法王さまになっていました。とうとう、人間で一番偉い人になったのです。でもやがて、おかみさんは法王さまにもあきてしまい、漁師に言いました。
「法王さまと言っても、しょせんは神さまのしもべ。今度は、神さまになりたいね。・・・さあ、何をグズグズしているんだ。はやくカレイに、言っておいで」
 その言葉に、漁師は泣いておかみさんに頼みました。
「神さまだなんて、そんなおそれおおい。お願いだから、やめておくれ」
 でもおかみさんは、考えを変えようとしません。漁師は仕方なく、もう一度カレイのところへ行きました。するとカレイは、あきれた顔で言いました。
「お帰りなさい。おかみさんは、むかしのあばら家にいますよ」
 漁師が家に帰ってみると、お城も家来たちもみんな消えてしまって、前の汚くて小さな家だけが残っていました。それから漁師とおかみさんは、今まで通りの貧しい生活をおくったということです。

ご精読ありがとうございましたm(_ _)m
by doitsuwine | 2012-09-13 18:41 | ドイツ | Comments(2)