無鄰菴茶室からの一景
明治27年から3年かけて山県有朋造営した別荘である。
その名は、有朋が長州に建てた草庵が隣家のない閑静な場所であったことから名付けられたという。
有朋はこの別荘の庭園をこよなく愛し、多忙な公的生活の合間にも夫人を伴ってしばしば訪れている。
敷地の大半を占める庭園は、有朋自らの設計により、造園家・小川治兵衛が作庭したもので、ゆるやかな傾斜地に東山を借景とし、疏水の水をとり入れ、三段の滝・池・芝生を配した池泉廻遊式庭園である。
私は冬に訪れたので緑が少なく、綺麗ではないが、この枯れた風景も京都にはよく似合う。
皆さんは是非、新緑か紅葉の季節に訪ねてみてください。