かます
まあ、一年中美味いけどね。
季節の変わり目に旬な食材が出てくると美味しく感じるのは日本人、そして和食の特権だろう。
さてさて、本日の肴(魚)は旬な「かます」。
一度、この季節に京都祇園の「や満文」で脂ののったいいかますをいただいてから、我が家の食卓にもこの季節になるとカマスが登場する。
寒くなってきたので 「ホボ・ブタジル」 (このシャレは今からおよそ40年前、金曜のゴールデンタイムにプロレスを見ていた人じゃないとわからない^^;)を付ける。
牡蠣フライも出て食欲をそそる。
秋刀魚より早く秋の訪れを告げるのがカマスである。
「秋茄子は嫁に食わすな」 と同様に、「秋カマスは嫁に食わすな」 という諺もあるほど、秋になると脂が乗って白身の上品な味になる。
江戸時代には機織りの横糸を通す杼(ちょ)=梭(さ)に姿が似ているところから、梭魚、梭子魚(さしぎょ)とも言われた。
また、雑穀や塩、石灰また魚の塩干物をいれる袋を叺(かます)という。
叺は蒲簀(かます)ともいい、もともと蒲(かます)を編んで作ったことから、その名がある。
この叺は、ワラムシロを二枚重ねるか半分に折って縫い合わせただけの袋で、口が大きいという共通点から同名になったとのこと。
一匹の魚にもさまざまな言い伝えがある。