身延町矢細工集落を歩く ③
老人が作業をしていたので、墓地の場所を尋ねる。
寺から離れた場所にある墓地までの山道を100mほど歩く。
矢細工という名前のとおり竹林が山一面を覆っている。
この竹で古くは弓矢をつくっていたという。
墓地への山道を歩いていると、苔むした六地蔵塔に出合った。
全国路傍の石造物調査委員会会長 (会費無料、しかし会員ゼロ(>_<)) としてはこれを見逃してはならない。
じっくりと睨めっこだ。
傍らにもう一つ、倒れた六地蔵塔がある。
だれも修復する人がいない。
道行く人々の安全を守った地蔵様もその役目を終える日は近い。
(つづく)