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一景一話

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【一景一話】 ~心に残る景色との出合いと食の愉しみ~

「名前がない」 有名な人・動物 その3

「名前がない」 有名な人・動物 その3

菅原孝標女 (すがわらのたかすえのむすめ)

平安時代の貴族の女性で本名はわからない。

10歳頃から50歳頃までの人生を回想した 『更級日記』 の作者。

父は菅原道真の玄孫、菅原孝標。
母は藤原倫寧の娘。
母の異母姉 (伯母) は 『蜻蛉日記』 の作者である藤原道綱母 (これまた名前不詳)。

JR内房線・小湊鉄道の五井駅東口前に彼女の銅像がある。

「名前がない」 有名な人・動物 その3_e0297347_1230550.jpg


笠をかぶり虹の上を歩く銅像は、菅原孝標をはじめ姉や継母とともに上総国から京の都へと上京する数え年13歳の菅原孝標女の姿をモチーフにしている。

また、五井駅から国分寺台まで延びる道路は「更級通り」と愛称されている。

才能に恵まれながらも、貴族社会の中で名前すら残せなかった女性の空しさを感じてしまう。






(つづく)
by doitsuwine | 2019-06-07 07:18 | 人物 | Comments(5)
Commented by meife-no-shiawase at 2019-06-07 13:05
名前がなくとも銅像がいまもなお残っている・・・
とても不思議ですね。
虹の上に立っている構図も、何か意味ありげです。
Commented by MomoKann19 at 2019-06-07 17:04
この娘さん、彼女はかなりの物狂いだったので、
なんとなくちかしいものを感じます笑
今でも、彼女の足音が聞こえるのはもしかして、
名がないおかげかもしれない。。
現代にも生きている、彼女はたくさんいると思います。
Commented by doitsuwine at 2019-06-07 19:52
メイフェさん(^^)/~~~
すごいですよね。
名前もないのに銅像になって。
西郷さんや寅さんも顔負けです。
更級通り、歩きたくなりました。
Commented by doitsuwine at 2019-06-07 19:56
跳ねうさぎさん(^^)/~~~
えっ~~~、まとわりついてるのですか。
でも悪霊ではなく、女神ならいいですね。
名前なんかなくても、人の優れた才能は認められるのでしょう。
Commented by MomoKann19 at 2019-06-07 20:17
物狂いとは、紫式部日記に夢中だったのです。
今で言う、紫式部オタクかなぁ、、と。
夢中になれるものがあるのは人生にとって、
素敵な事です。。

by doitsuwine